1 機材が利用可能かつ大会のスポーツスーパーバイザー(同席している場合)に承認された場合に 限り、スコアシートにサインするまで審判はインスタントリプレーシステム(IRS)を使用して以下の ことを確認することができる
・ゲーム中いつでも、得点、ゲームクロックまたはショットクロックの誤作動の訂正。
・競技時間終了間際のラストショットが競技時間内に放たれたか否か、かつ、もしくはそのショットが1点なのか2点なのか。
・競技時間のラスト30秒またはオーバータイムに起きた全ての事象。
・暴力行為が起きたとき、どのチームメンバーが関わっていたかの特定。
・チームによる「チャレンジリクエスト」の対象となる事象。
【補足】国内大会においても大会主催者がIRS機材を準備し、前もって大会の規定に明記され、IRS機材が使用可能な場合はIRSおよびチャレンジを採用することができる。
2 先入観を持たず公式映像のみを使用することで、競技時間終了間際のラストショットが競技時間 内に放たれたものか否か、またそのショットが1点なのか2点なのかについては常にチャレンジの対象となる。
注記: 「チャレンジリクエスト」はオリンピック、ワールドカップ(オープンカテゴリーに限る)、ワールドツアーの各大会の規定に前もって明記され、IRS機材が使用可能な場合に限って採用される。
説明1:オリンピック、オリンピック出場権獲得トーナメント、ワールドカップ(オープンカテゴリーに限る)、ワー ルドツアーの各大会において、前もって各大会の規定に明記され、IRS機材が使用可能な場合、以下に記載する状況について、どのプレーヤーも映像確認(「チャレンジ」)をリクエストすることができる。
チャレンジは、認められた得点、かつ、もしくは、審判が宣した判定に対してのみ可能とする。審判 が判定を宣さず、得点に結びついていない事象はチャレンジの対象ではない。
ゲーム中にチームが チャレンジをリクエストすることができる状況は以下に限る(以下、包括的リスト):
・成功したショットがショットクロックの終了前に放たれたか否かの検証。
・ゲームの残2分またはオーバータイムにおいてアウトオブバウンズが宣せられたとき、ボールをアウトオブバウンズにしたプレーヤーの特定。審判がアウトオブバウンズを宣さなければチャレンジはリクエストできない。
・ゲームの残り2分またはオーバータイムにおいてアウトオブバウンズが宣せられた時、プレーヤーがアウトオブバウンズをしたか否かの検証。審判がアウトオブバウンズを宣さなければチャレンジはリクエストできない。
・新たなチームがポゼッションを得たあとにプレーヤーがボールをクリアしたか否かの検証。
・ポゼッションが変わったか否か、またはショットを放つ前にボールをクリアしたか否かの検証。
・フィールドゴールのショットが(アクトオブシューティングのみが確認の対象)成功か否か、また、成功の場合、1点なのか2点なのかの検証。
・宣せられたショットファウルによって与えられるフリースローが1本なのか2本なのかの検証。
チャレンジをリクエストするには、プレーヤーは大きくはっきりとした声で「チャレンジ」と宣言し、親指と 人差指で「C」を示さなければならない。
チャレンジは、対象の事象が起きたあと、次にボールポゼッションが変わるか、ボールがデッドになるか、どちらか先に起きたときにただちにリクエストしなければな らない。
対象の事象が起きたあと、チームがポゼッションを得るか、最初にボールがデッドになった時に チャレンジをリクエストしなければチャレンジは受け付けられない。
審判が映像をレビューしている間、全てのプレーヤーはスコアラーズテーブルから離れていなければならない。
レビューの結果、審判が当初の判定を変更しない判断をした場合(「チャレンジロスト」)、チーム はそのゲーム中にチャレンジを行使する権利を失う。
レビューの結果、審判が当初の判定を訂正した場合(「チャレンジウォン」)、チームはチャレンジの 権利を引き続き保持する。
万が一レビュー用の映像が明瞭でなく判断できない場合、当初の判定を変更せず、チームはチャレンジの権利を引き続き保持する。